宮崎で震度6弱・津波50cm観測 気象庁が南海トラフ臨時情報 影響は関東にも
8日16時43分頃、日向灘を震源とするM7.1の地震が発生し、宮崎南部平野部で震度6弱を観測した。
気象庁は19時00分、南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」を発表した。
総務省消防庁のまとめによると19時30分現在、転倒や倒れてきたものに当たったなどで宮崎で5人、鹿児島で4人のあわせて9人がけがをした。地元消防が家屋への被害などを調べている。
気象庁は、高知・大分・宮崎・鹿児島の4県に一時、津波注意報を発表した。19時00分までに宮崎港で50センチ、宮崎・日南市油津で40センチ、高知・土佐清水で30センチなど各地で津波を観測した。22時00分までにすべての津波注意報が解除されたが、若干の海面変動が予想されるとして和歌山県から鹿児島県奄美地方の広い範囲に津波予報が発表されている。
JR各社によると、南海トラフ臨時情報発表の影響で、東海道新幹線や東海道線などが速度を落として運転する。一部列車に遅れや運休が生じる場合があるという。以下の路線が速度を落として運転する。
<新幹線>
東海道新幹線:三島駅〜三河安城駅間
<JR東日本>
東海道線:平塚駅〜熱海駅間
伊東線:熱海駅〜伊東駅間
中央本線:大月駅〜茅野駅間
<JR西日本>
きのくに線(紀勢本線):新宮駅〜御坊駅間
このほか、直通する路線にも遅れなどの影響が生じている。東京と高松・出雲市を結ぶ寝台特急サンライズ瀬戸・出雲号は、15日まですべての列車を運休する。
JR九州によると、九州新幹線と西九州新幹線が一時運転を見合わせたなどの影響が生じた。日豊本線や日南線などが8日の終日運休を決めた。影響区間は以下の通り。
<JR九州・終日運休>
日豊本線:延岡駅〜鹿児島駅間
宮崎空港線:田吉駅〜宮崎空港駅間
日南線:南宮崎駅〜志布志駅間
肥薩線:吉松駅〜隼人駅間
吉都線:都城駅〜吉松駅間
(JX通信社/FASTALERT)